川崎市の歯医者「サンライズ歯科クリニック」では、歯周病の治療において「病状を理解していただくこと」を最優先に考えています。アニメーション動画(モリタ トリニティ)で病態をわかりやすく説明した後、口腔内スキャナー(トリオス)を使った立体的なTBI(ブラッシング指導)、超音波スケーラーとEMSエアフローによる専門的な歯石・バイオフィルム除去を組み合わせた、一人ひとりに合わせた歯周病治療を提供しています。必要に応じて歯周外科とリグロスによる組織再生療法にも対応しています。
当院の歯周病治療における特徴
アニメーション動画で病態を「見える化」

当院では、歯周病の病態・原因・対策を患者様にわかりやすくお伝えするために、アニメーション動画(モリタ トリニティ)を活用しています。専門的な内容を視覚的に説明することで、「なぜ治療が必要なのか」「どのような状態なのか」を患者様自身がしっかり理解できます。理解が深まることで、日常のブラッシング習慣の改善や、治療への主体的な取り組みにもつながっています。
口腔内スキャナー(トリオス)を用いた立体的なTBI

当院では染め出しの際にトリオス(口腔内スキャナー)でお口の中を三次元的にスキャンし、磨き残しの弱点部位を立体的に把握した上でブラッシング指導(TBI)を行っています。従来の鏡を使った指導と異なり、立体データで磨き残し部位を患者様自身が直感的に理解できるため、日常のブラッシング改善につながりやすい方法です。歯磨きは日常のルーティンで行うので磨けない場所はいつまでも磨き残しになります。
ご自身の歯磨きの弱点を知ることはお口の健康を守るうえでとても大切です。
超音波スケーラーとEMSエアフローによる専門的な清掃

当院では超音波スケーラーによる歯石除去と、EMSエアフロー(微細パウダー噴射式バイオフィルム除去装置)を組み合わせた歯周治療を行っています。歯と歯茎の間の歯石・バイオフィルムを専門的に除去することで、歯周環境を整えます。マイクロスコープは歯周外科手術の際にも有効に活用しています。
重度歯周病にも多角的な対応
「抜歯しかない」と言われた重度の歯周病の歯に対しても、当院では多角的なアプローチを検討します。まずはTBIと短いサイクルでの定期健診を徹底し、状態に応じて隣在歯との固定・咬合調整による咬合負担の軽減・根面板による歯冠歯根比率の改善なども組み合わせます。必要に応じて歯周外科とリグロスを用いた歯周組織再生療法にも対応しています。
個人に合ったメンテナンス周期の設
歯周病治療後は、患者様のお口の状態に応じた間隔でのメンテナンスが不可欠です。当院では治療の進捗状況に合わせて1ヶ月〜6ヶ月の幅でメンテナンス頻度を設定し、定期的な経過確認と専門的なクリーニングを継続することで、歯周病の再発防止に努めています。
加齢によるリスク(口腔乾燥、免疫力の低下、基礎疾患の影響、歯磨きのスキル低下、等)も加味してメインテナンスの時期をご相談しています。
歯周病とはどのような病気か
歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる歯周病菌が歯茎や歯を支える骨(歯槽骨)に感染・炎症を起こす病気です。日本の成人の約80%が罹患しているといわれており、初期段階では自覚症状が乏しいまま進行することが特徴です。歯磨き時の出血や歯茎の腫れから始まり、進行すると歯がぐらつき、最終的に歯が抜け落ちることもあります。
歯周病菌の産生する毒素は、歯茎の毛細血管から血流に入り込み、全身の様々な臓器に影響を及ぼすとされています。

歯周病が全身に与える影響

歯周病は「お口だけの病気」ではありません。歯周病菌や炎症性物質が血流に乗ることで、全身の疾患リスクを高めることが報告されています。代表的な関連疾患として、糖尿病(歯周病と相互に悪影響を及ぼし合う)、心筋梗塞・脳梗塞(動脈硬化を促進させる可能性)、誤嚥性肺炎(口腔内の細菌が肺に侵入して起こる)などが挙げられます。特に高齢者・糖尿病患者様にとって、歯周病の管理は全身の健康を守る上でも重要な取り組みです。
歯周病の進行段階と症状

| 段階 | 歯周ポケットの深さ | 主な症状 |
|---|---|---|
| 歯肉炎 | 1〜2mm | 歯磨き時の出血・歯茎の赤み |
| 軽度歯周炎 | 3〜4mm | 出血・歯茎の腫れ(無症状のことも多い) |
| 中等度歯周炎 | 5〜7mm | 歯のぐらつき・口臭・膿 |
| 重度歯周炎 | 7mm以上 | 強い口臭・著しいぐらつき・自然脱落のリスク |
歯周病治療の流れ

事前検査
プローブを使ったプロービング検査・レントゲン撮影・口腔内写真を行い、歯周病の進行度を確認します。トリオス(口腔内スキャナー)で三次元的な状態確認も行い、患者様に現状をわかりやすくご説明します。
TBIと歯石除去
TBIでは染め出しとトリオスのスキャンを組み合わせ、磨き残し部位を立体的に把握した上で個別のブラッシング指導を行います。超音波スケーラーで歯石・歯垢を除去し、EMSエアフローでバイオフィルムを除去します。軽度歯周炎はこの段階で治療が完了することも多いです。
外科的処置(中等度〜重度の場合)
歯茎の下の深い部位の歯石まで除去するために外科的な処置が必要になることがあります。麻酔後に歯茎を切開し、根面を徹底的に清掃します。必要に応じてリグロスを用いた歯周組織再生療法も行います。
歯周病治療後のメンテナンス

口腔内の細菌を完全になくすことは難しく、歯周病は再発しやすい病気です。治療が完了した後も定期的なメンテナンスが欠かせません。患者様の状態に合わせた間隔(1〜6ヶ月)でご来院いただき、歯周環境の維持を続けることが、長期的な歯の保全につながります。
歯石は除去してから約1ヶ月以内に沈着が始まるとされており、磨き残しが多いと3ヶ月以内に除去前の状態に戻ってしまうこともあります。歯科医院でのクリーニングと患者様自身の日々のブラッシングを組み合わせることが、再発防止の大きな柱となります。
歯周病と全身疾患の関係
歯周病は「お口だけの病気」ではありません。歯周病菌や炎症性サイトカインが血流を通じて全身へ運ばれることで、さまざまな全身疾患のリスクを高めることが医学的に報告されています。
糖尿病との関係
歯周病と糖尿病は互いに悪化させ合う関係にあります。歯周病菌の産生する炎症性物質がインスリン抵抗性を高めて血糖コントロールを悪化させる一方、高血糖の状態では口腔内の細菌が増殖しやすくなり歯周病を進行させます。歯周病治療によって血糖値が改善したという報告もあります。
心疾患・脳血管疾患との関係
歯周病菌が血管に侵入することで動脈硬化を促進させる可能性があり、心筋梗塞・脳梗塞のリスク上昇との関連が指摘されています。
誤嚥性肺炎との関係
高齢者や嚥下機能が低下した方では、口腔内の細菌を含む唾液が誤って気管に入り込み、肺炎(誤嚥性肺炎)を起こすことがあります。口腔内を清潔に保つことは誤嚥性肺炎の予防に直結します。
よくある質問
歯周病の原因は何ですか?
歯周病菌が主な原因です。歯ぎしり・噛み合わせの問題・喫煙・糖尿病なども歯周病を悪化させる要因となります。
歯周病は治りますか?
一度溶けた歯槽骨が完全に元通りになることはありませんが、治療とメンテナンスによってそれ以上の進行を抑えることができます。
歯周病を予防するにはどうすればいいですか?
正しいブラッシングと歯間ブラシ・フロスの日常的な使用に加え、歯科医院での定期的なクリーニングと状態確認を続けることが予防の基本です。
歯周病と糖尿病の関係を教えてください。
歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼし合う関係にあります。歯周病菌の毒素がインスリンの機能を低下させ、血糖コントロールを悪化させるとされています。一方、血糖が高い状態では口腔内の細菌が増殖しやすく歯周病が進行しやすくなります。
糖尿病患者で歯周病が改善した場合、どのような数値に改善がみられますか?
血糖コントロール関連の数値
- HbA1c(糖化ヘモグロビン):歯周基本治療を行うことで、HbA1cが統計学的に有意に改善することが多くの研究で示されています。おおむね0.5%前後の低下が期待できると報告されています。
- 空腹時血糖値および食後血糖値:これらの数値も、歯周治療後に減少(改善)することが報告されています
インスリン抵抗性関連の数値
- インスリン抵抗性(HOMA Indexなど):歯周治療によってインスリン抵抗性が低下し、インスリン感受性が改善することが確認されています。
- 空腹時血清Cペプチド:インスリン分泌状態を反映する数値であり、こちらも改善がみられます